家計簿のはじめ方
複式簿記で家計簿を始めるためには、まず開始時点での貸借対照表を作成する必要があります。
手順としては以下となります。
①開始する日を決める。キリの良い日付が良いが、キリの良い日付を待っていつまで経っても始めないのは本末転倒なので、翌月の1日からスタートが良い。
②家にある現金を残さず集める。ポケットに入っている分も、例えば会社に財布がある場合は、その分も計算します。そして、以下の仕分けを記帳します。
現金(資産) X円/利益剰余金(純資産) X円
②預金通帳を片っ端から通帳記帳し、残高を確認する。預金は口座ごとの管理が良い。以下の仕分けを行う。
A銀行(資産) Y円/利益剰余金(純資産) Y円
B銀行(資産) Z円/利益剰余金(純資産) Z円
③上記を参考に、資産を手当たり次第に記帳する。対する勘定科目は利益剰余金。考えられる資産は以下です。良くわからない項目は無視して、わかった時点で記帳しても構いません。最重要項目は「現金」と「預金」です。
・個人年金資産:現時点での解約時金額を記帳する。
・株式・債券:目的に合わせ、取得原価もしくは時価で記帳する。
・投資信託:時価で記帳する。
・建物:取得原価から減価償却累計額を控除して記帳する。
・土地:取得原価で記帳する。
④今度は負債を計上します。家庭における最も重要な負債は、水道光熱費等の未払い額とクレジットカードの未払い額です。とりあえず把握している分を以下のように記帳します。
利益剰余金(純資産) W円/未払金(負債) W円
利益剰余金(純資産) C円/クレジット(負債) C円
⑤他にも負債を片っ端から計上していきます。対する勘定科目は利益剰余金。
・各種ローン:ローン残高を記帳する。
これで貸借対照表が完成します。悩んだ場合は企業会計の仕分けを参考にしましょう。この時点で利益剰余金がマイナスの場合は、家計はかなり危険です。大きな買い物は絶対に止めましょう。
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